「どうしてわからないの?!」 と怒らない。 「こうするんだよ」と教える
怒り方、注意の仕方として最悪なのは、質問形式で怒りをぶつけることです。
最悪なことですが、しかし残念なことに頻繁に耳にすることでもあります。
相手が何かがわからなかったとき、「どうしてわからないの!」 と怒ることは良くあることです。
たいていの場合、「どうしてわからないの!」 と発言した人は、その理由を聞いているのではありません。
単に、「どうしてわからないの!(こんなのわかって当たり前でしょう!簡単なことです!)」と怒り、
イライラした気持ち、ふがいなさをぶちまけているだけです。
何かがわからなかったときに、「どうしてわからないの!」 と怒られて、そう言われた相手はいったいどうすればいいのでしょうか。
もし、「どうして、、って・・・、えっと・・・、難しいからかな・?」 と言おうものなら、「難しくありません!」 と言われそうです。
そもそも、その言葉通りにわからなかった理由を考えても、何かがわからない理由などそうわかるものではありませんから、
言葉に詰まって困るだけです。
こうしたものの言い方は、それを発言した人の感情の乱れを表現しているだけで、何の進歩もありません。
取り乱した姿を見せるだけで、みっともないものです。
「親が感情を乱した姿を子供に見せ付ける」 という意味でこれが良くない言い回しであることに加えて、もうひとつ良くない点があります。
それは、このものの言い方が婉曲的であるということです。
婉曲的な表現によって「言葉を字面通り理解してはいけない」ということを子供に教えることになるのです。
僕は子供には言葉を信じてもらいたいと思っています。もちろん、行動で何かを示すということは大切ですが、
子供にはたくさんのことを教えなければなりませんから、言葉だけで教えることもあります。
しかし、婉曲的な言い回しを多用することで「言葉通りに解釈してはいけない」 ということを暗に教え込むことになります。
そうすると、いちいち裏の意味を考えることになるので、コミュニケーションが複雑になり円滑にいかなくなります。
何を説明しても、「言葉ではこう言ったけど、結局はこういう意味だ」 という風に間違って解釈することになってしまいます。
ちなみに、特に必要も無いのに裏の意味をわざわざ考えて変化球の応答をするのは、特に日本人が良くやる間違いでもあります。
「どうしてこうなの?」 と本当に理由を聞こうとしても 「申し訳ありません」という答えが返ってきたり、
「いつ到着しますか?」と到着時刻を聞いても 「今出ました」 と答えたり・・・。
本来は、「どうしてこうなの?」 という問いには 「なぜなら、・・・だから」 と理由を答えるべきだし、「いつ到着するか?」 という質問には
「3時に到着予定です」 などと到着時刻を答えるべきなのです。
ちょっと脱線しましたが、こうした問題を避けるため、僕は特に子供にはなるべく明快にものを言うようにしています。
もし子供が何かをわからなかったら、それをわかるようになる方法を教えます。
言葉を素直にそのまま受け取っていいように、気をつけつつ話をしています。
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